ライブラリのインストール

Java ライブラリ(*.jar)のインストール

Java のクラスライブラリは、*.jar というファイルで提供されていることがあります。 これは Java のクラスファイル *.class を集めて圧縮したものです。

コンパイル時や実行時に Java の処理系がこのライブラリを参照するようにするには、 以下の方法があります。

方法例1: eclipse のビルド・パスに追加

eclipse のプロジェクトでは、設定で追加ライブラリ等を指定することができます。

「プロジェクト・エクスプローラー」(デフォルトのウィンドウ構成では左側) でプロジェクト名を右クリック
→ 「プロパティ」
→ 「Javaのビルド・パス」
→ 「ライブラリ」タブ
→ 右の「JARの追加」または「外部JARの追加」ボタン(ファイルを複数選択可能)

ここで *.jar のある場所を参照し、必要な複数の *.jar ファイルを選択します。 (配布形式が zip 等である場合はあらかじめ展開しておきます。 プロジェクトに関するファイルはプロジェクトのフォルダ内に置いておくと問題が起きにくいですので、 プロジェクトのフォルダ内に lib といったフォルダを作成し、その中に展開することをおすすめします。)

プロジェクトのフォルダの内部に展開してある場合は「JARの追加」を、 外部に展開した場合には「外部JARの追加」をします。 なお、プロジェクトのフォルダの内部に展開した場合、 「プロジェクト・エクスプローラー」で「リフレッシュ」することにより、 「プロジェクト・エクスプローラー」内および「JARの追加」の際の選択画面で見えるようになります。

方法例2: システム標準の *.jar 置き場にコピー

Java の開発環境(JDK, Java SDK)、実行環境(JRE)がインストールされているディレクトリの内部に、 classpath に含まれていなくてもクラスが探索される特別なディレクトリがあります。 そこに外部ライブラリ(*.jar)を置くことにより、 それ以降は特に意識することなく外部ライブラリが使えるようになります。

Java の開発環境や実行環境は、そのバージョン情報の入ったディレクトリにインストールされています。

例:

外部ライブラリ(*.jar)を置くべき場所は、 開発環境(JDK)の場合は jre/lib/ext、 実行環境(JRE)の場合は lib/ext です。

インストール例 (Linux)

HTMLParser を Linux にインストールする例を示します。 なお、Java のディレクトリ内に *.jar を置くには root 権限が必要です。

cd ~/java
unzip ~/Desktop/htmlparser1_6_20060610.zip
cd htmlparser1_6/lib
su
install -o root -g root -m 0444 -p *.jar /usr/java/jdk1.6.0_07/jre/lib/ext/
exit

実際には Java のディレクトリはインストールされているバージョンによって異なりますので、 事前に ls /usr/java で確認をしましょう。 また、上記の jre/ の部分は実行環境の場合には不要です。

/usr/java 以下に複数の Java 開発環境/実行環境が入っている場合には、 すべてのディレクトリについて上記の install コマンドを実行すれば動作します。