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#author("2016-04-19T14:01:41+09:00","default:kyo-in","kyo-in")
**準備・座標系 [#te0a196b]
Processingの導入および,Processingにおける座標系など基本的な事柄について解説していきます.
**Processing [#ha63c0f4]
本講義ではProcessingの[[バージョン3.0.2:https://www.processing.org/download/]]を使用して進めていきます.
**3Dにする [#u063fef1]
Processingで3Dを使用する場合は,size関数の引数を変更します.
size(640, 480, P3D);
前2つは画面のサイズです.3番目の引数に「P3D」という文字列が加わっています.これは図形を描画するレンダリングエンジンの指定で,P3Dを指定することにより3Dのレンダリングが可能になります.
**描いてみる [#f39ea13c]
3次元の座標軸をline関数で描いてみます.今までと異なり,引数が増えていることに注目してください.前半3つが始点(AX,AY,AZ),後半3つが終点(BX,BY,BZ)です.それぞれX軸:赤,Y軸:緑,Z軸:青で色分けしています.
stroke(255, 0, 0);
line(0, 0, 0, 100, 0, 0);
stroke(0, 255, 0);
line(0, 0, 0, 0, 100, 0);
stroke(0, 0, 255);
line(0, 0, 0, 0, 0, 100);
結果を見てみると特に変化がなく2次元で描画されているように見えます.
#ref(./firststep.png,50%);
''Intel系のグラフィックスアダプタを搭載しているPCでは,P3Dを使用したプログラム実行時にエラーがでる可能性が高いです.[[こちら:http://www.mlab.im.dendai.ac.jp/~tomoriya/wiki/index.php?ProcessingP3D%A5%A8%A5%E9%A1%BC]]を参考にドライバのアップデートを行ってください.''
**カメラ [#j7d8f419]
結果が2Dにしか見えないのは,カメラの配置のためです.デフォルトではカメラ位置は次のように設定されています.
camera(width/2.0, height/2.0, (height/2.0) / tan(PI*30.0 / 180.0), width/2.0, height/2.0, 0, 0, 1, 0);
Processingではデフォルトで左手座標系なので以下のようになります.
#ref(./world.png,50%);
カメラの位置,注視点を変更してみます.
camera(100, -100, 100, 0, 0, 0, 0, 1, 0);
X軸,Y軸,Z軸が表示され,3Dであることが確認できました.
#ref(./secondstep.png,50%);
カメラの位置は以下のようになっています.
#ref(./changecam.png,50%);
**課題1 [#p88bf156]
setup関数,draw関数を導入して,カメラが原点を注視しながらY軸回転するアニメーションを作成せよ.
実装例:&ref(./kadai1.wmv);(名前を付けて保存,もしくは閲覧パスを入力)
**課題2 [#fd3dd795]
課題1を改良し,マウスを右クリックしている間はカメラの高さ(y位置)を変更できるようにせよ.
実装例:&ref(./kadai2.wmv);(名前を付けて保存,もしくは閲覧パスを入力)