ファイル転送とは
Web ページの公開と FTP
ここでは、Web ページを公開する方法とその際の注意点、サーバにファイルを転送
する方法について学習します。
公開にあたって注意すること
作成したページは学内の不特定多数に対して公開されます。
公開の際に考えられる問題点
みなさんがホームページを公開する上で問題となり得る点を以下に挙げます。
以下の内容は、
ネットワーク時代の知的所有権入門へ (リンク)
を参照しています。
著作権問題
ホームページ上で公開される内容物が著作権を侵害するおそれがあります。
- タレントの紹介とデータベースを兼ね備えたようなページを作る。
写真やCDの音楽などを無断利用すると、そのタレントの著作権や肖像権を侵害
することになります。
- フィクショナル・キャラクタを利用したページを作る。
作品にキャラクターの名称や形態などを使用したい場合は、商品化権と呼ばれる
権利の許諾を受けなければなりません。模型などは意匠権も合わせ持っていま
す。
WWWサーバにデータを置いて公開した時点でこれらの権利の侵害にあたる可能
性があります。
法律違反
- 違法な金儲けの場を作る。
賭博場を開いた人は、賭博場開帳罪という犯罪を犯したものとされ、3月以上
5年以下の懲役に処せられます。
- 公序良俗に反し、 劣情を催すようなページを作る。
刑法 175 条の取締り対象となります。
猥褻の文書、図画其他の物を頒布若くは販売し又は公然之を陳列したる者は二年以下の懲役又は二百五十万円以下の罰金若くは科料に処す。
リンク
リンク自体は、リンク先のURLをページ上に記述することであって、リンク先
のデータ自体をページ上に記述しているわけではないため、データを複製して
いることにはなりません。
しかし、方法によっては(他人の誹謗中傷など)、名誉毀損なり 人格権の侵害
などの責任を追及されたりすることも考えられます。
ホームページの公開について
著作権等を侵害するような行為があった場合には該当学生のページの公
開を停止します。
以下の内容を考慮してページを作成してください。
- 無断で他人の作品(画像、音楽等)を登録すれば、著作権侵害等の問題が
生じ、民事上、 刑事上の責任を負うべきことになる。
作成しようとする内容が、オリジナルのものであり、他人の作品についての権
利侵害などは問題とならないものであることを確認する。
- 万一、権利侵害が問題となり、管理者が紛争に巻き込まれた場合に、
管理者が損害を被らないように、管理者に対して、補償をする義務を負う。
- 権利侵害などの疑いが生じた場合には、管理者は、登録者の承諾を得る
ことなく、直ちに問題の内容物の登録を抹消することができるものである。
Web ページの公開
作成した Web ページをインターネット上に公開するには、WWW サーバ内に
HTML 文書や画像ファイルなどのデータを格納する必要があります。
以下は主として総合メディアセンターの WWW サーバーを使用する場合の説明です。
サーバにファイルを転送する
総合メディアセンターのサーバ(tunixsvr.term.usmc.dendai.ac.jp)内に
Web ページのデータを置きます。
ネットワークを通してサーバにファイルを転送(アップロード)すること
ができます。
ファイルの転送には、FTP (File Transfer Protocol) と呼ばれる仕組みに対
応したソフトウェアを利用します。
FTP は、インターネット上でファイルを転送するために使われています。
ファイルを転送するには、FTP クライアントを使ってサーバにアクセスします。
FTP クライアントについては、総合メディアセンターのページに
FFFtpのマニュアル
があります。
FFFtpのダウンロードは
こちらからどうぞ。
Web サイトのファイル構成
ここでは、サーバ上でページを公開する場合に考慮する点を学習します。
これまでは、HTML 文書の内容について学習してきました。
ここからは、Web サイト全体のファイル構成について考えます。
ページを公開する場合、WWW サーバ上に決められているディレクト
リに、すべてのファイルを格納します。
当然、そのディレクトリ内にサブディレクトリを作ることもできます。
Web ページを作るときには、まずローカルのノートパソコンの中に、転送先となるサー
バ上のディレクトリを仮定して 1 つのディレクトリを作ります。
この中に Web サイトを構成する HTML 文書、画像ファイルなどすべてのファ
イルを格納します。
ファイル転送時には、このディレクトリ内のファイルをすべて
サーバ上のディレクトリに転送すればよいことになります。
Web サイトのトップページにあたる HTML ファイルは、
"index.html" という
名前にします。
このファイルは、標準のインデックス ファイルとしてサーバに登録してあり
ます。
サーバはディレクトリ名で終わる URL が要求された場合、この標準のイン
デックス ファイルを送信します。
ディレクトリ内にすべてのファイルを直接格納することはお勧めしません。
ファイル数が多くなると管理が難しくなりますので、サブディレクトリを作っ
てファイルを分類しましょう。
たとえば、画像ファイルを "images" という名前のサブディレクトリにまとめ
たり、ページの目的ごとに"report"などのサブディレクトリを作成します。
WWW サーバにファイルを転送するには、サーバに関して以下の情報を使いま
す。
- ホスト名(ファイルを転送するサーバの名前)
- tunixsvr.term.usmc.dendai.ac.jp
- ユーザ ID、パスワード
- 教育システムの ID とパスワードです。
- ファイルを転送するディレクトリ
- サーバにには各自のホームディレクトリがあります。
ホームディレクトリの中の
"public_html" ディレクトリにファイルを転送します。
- 標準のインデックス ファイル名
- 標準のインデックス ファイル名は
index.html です。
- 公開時の URL
- "http://tunixsvr.term.usmc.dendai.ac.jp/~学籍番号/"と
なります。"~"は"チルダ"と呼びます。
学籍番号の中のアルファベットは小文字です。
トラブル シューティング
ファイル転送の注意点
ここではファイル転送時によくあるトラブルについての注意点を学習します。
サイト公開後のトラブル
画像が表示されない、リンクが動かない
ローカルのノートパソコンでは問題がないのに、サーバに公開したページに
問題があった場合は、ファイル名に問題がある可能性があります。
画像が表示されなかったり、リンク先をクリックすると"Not Found"といった
エラーメッセージが表示される場合には以下をチェックしてみましょう。
ファイル名には半角英数字、ハイフン、アンダーバーのみを使うことができま
すが、大文字と小文字の区別にも注意してください。
日本語のファイル名は使えません。
ローカル環境が Windows の場合、ファイル名の大文字と小文字の違いは無視
されますが、教育用サーバは UNIX 系のOSのため、大文字と小文字は厳密に
区別されます。
HTML 文書内の記述と実際のファイル名が正しく対応しているか確認してく
ださい。
特に、転送時に自動的に先頭の文字が大文字にされてしまっている場合があり
ます。
こういう場合はFFFtp上で名前を修正できます。
また画像が正しく表示されない場合は、ファイル転送時のモードが正しくな
かった可能性もあります。
ファイル転送のモードにはアスキー (テキスト) モードとバイナリモードが
あり、GIF や JPEG の画像などテキスト書類以外のファイルは、バイナリモー
ドで転送する必要があります。
Webページの場合には、常にバイナリモードで転送しておけばよいでしょう。
以上でファイル転送の説明を終わります。