カメラを設置する


cameraの記述によって、カメラがどこに設置されていて、そしてどのように場面を映しているかを描写する事が出来る。カメラの位置や、カメラがある場面のどの部分を映しているかをx、y、zそれぞれの座標を与える事によって示すことになり、この時の座標は3つの要素を持った三次元ベクトルを使って表示する。
ベクトルはカッコ(<>)の中に3個の数値をコンマで区切ったものを入力する事によって与えられる。

カメラの指定には幾つかある.

例として、ある場面に次のような状態でカメラを設置した。

              camera {
                           location <0, 2, -3>
                           look_at <0, 1, 2>
             }

ここで、場面を1つの空間座標と考えその中心を原点<0, 0, 0>としたとき、    location <0, 2, -3>という部分は、カメラが原点より上に2単位、後ろに3単位の所に設置されている事を示している。+zだと画面に近い場所に、-zだと画面から遠のいた場所にカメラが設置してあるといえる。

また、look_at  <0, 1, 2> という部分は、座標<0, 1, 2>の点、すなわち原点から上に1単位、手前に2単位遠のいた位置にカメラを向けている事を示している。

これによってカメラが自身より手前に5単位、下方に1単位の位置に向いていることになる。look_atの座標はわれわれが作り出す映像内において注目を置く場所の中心に置かれる。