上毛かるた


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戦後復活の希望を乗せた魂のカルタ

上毛かるたは群馬県内の子どもに群馬の名物や名産,歴史などを教えるために1947年に作成されました。戦後に作成されたためGHQ の許可がないと印刷物の発行ができませんでした。そのため軍国主義の復活の可能性がある原案は却下されたそうです。 現在でも冬になると小学生を中心に子供の居住地域ごとにかるた大会が行われ、最終的には県大会が開催されています。

/雷と空風義理人情 冬から春にかけて北関東に吹く空っ風と、夏に轟く雷は群馬県の地形が生んだ上州名物です。この空っ風は自転車で通学する多くの学生を苦しめました。 こういう自然の名物の他に、群馬の県民性が人情に厚く義理に固いというのも特色です。実は、この札の読み札の色が他の読み札の色と違います。その理由はGHQに対する抵抗の気持ちからだそうです。 このホームページの冒頭にも書いたようにGHQに提出した通らなかった原案が何枚かあります。その原案を意地でも復活させる思いから群馬特有の気象現象である強い雷と空っ風を示す札を赤く染めて怒りを表現しました。 新品の上毛かるたを開けると一番最初にこの札がある理由もそのことからだそうです。

  

/つる舞う形の群馬県 群馬県の全体の地形が羽を広げたつるの形によく似ていることからこの ような読み札になっています。試合では枚数が相手と同点の時このカードを持っていれば勝てます

/日本で最初の富岡製糸 安静条約で日本が開港すると生糸は一躍輸出品の花となった。明治政府は仏人プリューナーを技師として招き富岡に機械製糸工場をたてた。 明治5年から工業が始まり、2014年に世界遺産に登録された。当時この工場では女性が中心となって働いていたため女性が家庭を支えていた。そのことから「かかあ天下」という言葉が誕生した。

/ねぎとこんにゃく下仁田名産 下仁田ねぎとは群馬県の下仁田で生産されているねぎです。生で食べるととても辛いが熱を通して食べるととても甘くておいしいです。江戸時代では殿様ねぎ と呼ばれるほどの高級品でした。取り札の絵が下仁田ねぎではないのは当時高級食品だったため実物が手に入らなかったからだそうです。日本で一番こんにゃく芋が生産されているのは群馬県です。その生産量は全体の93%を占めています。

参照 https://jomo-karuta.com/ ウィキペディア 上毛かるた https://faavo.jp/gunma/project/1308/report/7598