モノクロ画像では、画素の明るさで画像の濃淡を表現しています。画素の明るさは本来連続的な値を取るアナログ値ですが、コンピュータでは、1画素あたり8ビットの分解能(256段階)で量子化しています。
このあたりの考え方は、音のデジタル化と同じです。このため、画像の中に画素の間隔より細かい変化があると、音声の場合と同様にエイリアジングが発生し、デジタル化した画像が乱れます。画像データでは、この乱れを「モアレ」と呼ぶこともあります。モアレを防ぐため、デジタルカメラ等ではローパスフィルタにより意図的にレンズの解像度を落とす場合があります。これは、音声信号におけるアンチエイリアジングフィルタと同じ働きをします。